大学での卒業制作のテーマ

「商店街に住む灯り」
大和町吉岡仲町商店街の通にて。。

夏に行った取り組みから、地域の特性や、生活環境を踏まえて、この商店街での灯りによる「しかけ」をしたいと考えるようになりました。



まず、敷地調査、文献調査、地域住民の意見から浮き上がる今日の商店街での課題、財産は何かを整理しました。

そこから、無理のないかたちで設置し、管理、継続できるカタチであることが重要と分かりました。
そして、商店街の灯りを人々が参加する形で灯し、展開させていくものを考えました。


フォトライフにアップした画像のものが提案した灯りのかたちです。

これを、てみやげのような形で商店街にもっていきます。そして、そのてみやげを渡した商店街の方に開いていただきます。このハコは直角二等辺三角形のようなパーツから構成されており、商店街の方々によってランプシェードのようにかたちづくっていただきます。

形作る際には、スナップのジョイントの位置を変えるほか、おる、曲げる、なかに物を入れる、影絵など展開の仕方はさまざまです。
なかに懐中電灯をいれていただきます。これは配線がいらないこと、手持ちの光源であること、コストダウンを考え選択しました。

これらを商店街の商店の軒先においていただき、人々の活動時間に合わせ実施します。

設置の方法も祭やこの商店街で行われている市などの催しにあわせ、単体のみならず複数個組んだり、これらをつむ、つるす、つらねるなどして日常とは異なる演出により、場を盛り上げる効果も狙いとしています。


今回の提案が商店街再興の材料のひとつとして用いられればと思います。
まちの人々が参加してつくることでまちを彩る灯りとなり、まちを見つめなおすきっかけになれば幸いです。このようなことから「商店街に住む灯り」と題し、提案させていただきました。